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2010.7.5 法人税に関して

先週も同じ法人税の話題に触れているが
税制をめぐる議論がここ10年間
この国では行われていない為
この際に議論しないといけない事が多い。
現在の法人税は「利益」をベースに
課税をしている。これは 個人に対しては
「所得」をベースにしているので 法人も
「利益」を課税ベースにしているのであろう。
しかし 最近の経済学の新論点は キャッシュフロー課税
つまり「支払い」に課税にすべきというものだ。
内国法人の内 30%程度しか現在納税していない
現状である。 個人には消費に課税する消費税を
政府として 推進するなら 法人も 「利益」ではなく
「支払い」で課税すべきというのが 効率的だというのが
学者の論点であろう。
「支払い税」は避けては通れない税の在り方と小職も
考える。
税は冨の再配分という機能をこの国で引き出すには
政治に無頓着な法人や市民に薄く広く課税すべきは
合理的な考えと思われる。
もしかすると 自分が納税した税で 箱モノを作られている
現状を知ったら 政治に興味が湧き 上質な議論が進める事が
出来るのかも知れない。