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2010.5.11 ユーロ経済圏のアキレス腱とは

ご案内の通り ギリシャ問題で
世界経済が又混乱している。
ユーロ加盟の場合 一国の最終手段とも言える自国通貨の切り下げ
が出来ない。ユーロ参加各国の大きなアキレス腱だ。
(※悪貨は良貨を駆逐する。グレシャムの法則 この場合の悪貨はギリシャ国債)
だから カリフォルニア州と同じ程度の経済規模なのに
一国の経済悪化問題が 世界経済を連鎖により
大きく揺るがす問題になる。
ギリシャ以外の ユーロ参加国も問題は有る。
ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインだ。
俗にPIIGS と呼ばれているが とても汚い造語だ。
前に PIG(豚)を掛けて造語を作っているので 
当該諸国には屈辱的な名前だ。
日本の財政規律も状況は異なるが大枠は
変わらない。
ギリシャは人口1120万人の約1割が公務員という無茶な
国で 表向きの給与は 2千ユーロ/月 でも手当が有り
最終的な給与は 7千ユーロ(80万円)/月 になる計算だ。
同国の脱税はGDPの30%を越すとされる。
エーゲ海に面する同国のリゾートでクルーズというのも
この赤字垂れ流しが可能要因だったのかもしれない。
いずれにせよ ユーロ加盟国の試練の時だ。