パピルス・リポート
2010.2.18
1月24日の名護市の選挙に思う
先般の1月24日に沖縄の名護で行われた
市長選挙は 現在の日米関係に大きな意味を
持つと考えている。
僅差で有ったが 普天間からの移転反対派が
市長の座を得た。
この民意は大きい。すなわち 鳩山総理の
フリーハンドの域は確実に少なくなったのである。
戦略とは 時として部分意見を反映しないことも
あり得る。総意でなく あくまでも日本国全体の
問題であり 国防はその中心である。
米国からすると なぜ普天間移転にここまで協力的で
無いのか わからないであろう。
東アジアが安定的なのは現在の日米安保の上に成り立っており
日本の経済発展は その安保の上に成り立っている。
外交の基本である 日米安保をここまで ないがしろに
したことの意味はやはりある一定のリスクを取らざるを
得ない。
JAL問題の時も 普天間の問題も 日本の世論は
全体での戦略的議論に弱い。
あくまでも地元空港からJALが飛ばなければ困る
だから政治家を使いJALを誘致し 空港を造った。
やはり政治的な判断は必ず必要になり戦略的な
議論が有ることを望む。
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